top of page
検索

諦める。

oujtfkansai5

捨てることが苦手だ。


オフィスの引き出しには、いつも不要な書類が山積み。

デスクトップもいよいよやばいと思ってとりあえずフォルダを1つ作って全部ぶち込んで整理した気になっている。


これは日常生活でも同様で、飲み切らなかった薬、粗品でもらったボールペン、数年前のマラソンのタオル、だいたい残ってる。


しかし、捨てれない性質は自分自身の人生にとってマイナスだと思う。



当たり前であるが、人生は取捨選択の連続である。

当然、自分も様々な選択肢を捨ててきた。


高校選びの際、中学の同期と都大路を目指す人生を捨てた。

大学選びの際、箱根駅伝を走る人生を捨て、競技から足を洗う道を選んだ。

大学1年生の夏、特にやりたいことも見つからず、走り続ける道を選んだ。

大学4年生の夏、新卒カードを捨てる道を選び、

その1年後には前年選んだ道を捨てていた。


誰もが通りうる道を通ってきただけやけど、その瞬間の判断は自分しかできない。

でも、人に答えを聞きたくなる。俺だってそう。

敷かれたレールの上を走るのはどれだけ楽なことかとすら思う。


…でも違う、敷かれたレールの上を走ることは大変。

いつ脱線しないか、コースアウトしないか、びくびくしながら走り続けないといけない。



そう、人生は無理ゲーなのだ。



少し視点を変えて、人生のゴールとは何なのか。


それなりに有名な企業に入って、25くらいまではそれなりに遊んで痛い目もあって、

30手前で結婚して子供を2~3人育てて、家を買ってローンを組んで、

ひいひい言いながらも身を粉にして働いて、趣味なんてなくて、

自身の背中を見た子供が立派に育って、

定年退職した後は趣味のゴルフや旅行・英会話なんかはじめちゃって…


誰もが憧れる「ロールモデル」の一例ではあるが、本当にこれが幸せなのか。


独り身の方がいいかもしれない。

家なんてなくても、賃貸で十分かもしれない。

金も家族もなくても趣味が大切かもしれない。


そう、人生には答えがない。

ゴールすら自分で決めなければならない。なんて難易度の高いゲームなのか。



やはり、人生は、無理ゲーなのだ。



では、そんな人生をどうすればいいのか。

結局、「捨てる」ことに尽きるのではないかというところに行きついた。


「諦める」という表現の方が合っているかもしれない。人生は「諦め」の連続。


私は、「諦める」ことが悪いことなんて思わない。

成果が出るまでやり続けることも大事だが、

出せなさそうならスパッとあきらめて他を見据えることも大事だ。


ある意味それは合理的な選択でもある。

できないことに気づくことで、できることが見つかる可能性が上がる。


「諦め」たくてもやりきらないといけないこともある。

そんなときは、人の手を借りると楽だ。

私は仕事でも得意なことと苦手なことがはっきりしているので、

このことに気づけて随分仕事の進め方が変わったと思う。



しかし、人生の難易度をまた高くしているのが、

人は往々にして「諦めた」ことに気づかない。


大学最終学年で、それまでの自己ベストを大量に更新し、一応関西で3番になった。

そのまま引退したときは何も思わなかったが、例えば留年でもして

もう1年陸上続けたら関カレ優勝できたんちゃうかと(そう助言する同期もいた)。

あるいは、24歳で今の嫁と同棲を始めた私は「女子大生と付き合う社会人」にはなれなくなった。


留年せずに就職、同棲が決して間違っていたとは思えないが、

気づいたときには、逃した魚は大きいものである。



じゃあどうしたらいいのか。


結局、

・失った選択肢を悔いない

・決めた選択肢を無理にでも正解にする

・それでもだめだと思うならまた選びなおす

を繰り返すしかない。


捨てるのが苦手な自分だけど、ふとそんなことを考えていた。




さて、私は仕事に疲れると練習に行く気が起こりません。

なので、毎日練習することは「諦め」、他の方法でチームの底上げをしていきたいと思います。


――キャプテンを31分台へ。


続く。



※嘘です、在学中に必ず31分40秒出します。

閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


  • YouTube
  • twitter
  • Instagram

©2020 by 放送大学 関西陸上競技部

bottom of page