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第2章 ~背水の陣~

oujtfkansai

昨年11月20日、1年8ヶ月に渡って追いかけてきた「丹後大学駅伝出場」という目標を無事達成し、長そうで短かった戦いに幕を閉じた放送大学 関西陸上競技部。19位という結果とともに、部としてはこれまで考えてこなかったテーマにぶつかることになる。


「解散」か、「継続」か。


普通の陸上競技部であれば、「4年」という限られた時間のなかで全力を尽くすことになる。モチベーションの波こそあれど、ほとんどの場合、引退するそのときまで自身の競技力向上、あるいはチームに果たす役割を全うすべく、ひたむきに努力することになるだろう。


だが、私たちは違う。文武労働を謳いながらも、なんだかんだ「武」のために集まったメンバー。大学を1度卒業したにも関わらず、「丹後大学駅伝出場」したいというヤバいやつらの集まりでしかない。さらにいえば、全員が主将・副将の友人と、身内遊びもいいところである。また、私たちには限られた時間という壁もない。言ってしまえば、死ぬまで学生陸上ができる、そんな環境を作ってしまったのだ。


そういうところなので、当然常に「解散」という選択肢がつきまとう。だが、このチームは「継続」することになった。理由はシンプルで、続けたい部員がいたから。その理由は様々で、それがまたいい。


当の私はというと半々なところであった。チームは好き、メンバーも好き、でも市民ランナーとしても活動したい、正直仕事に専念してもいい(基本二兎追えないタイプ)。至った結論が、「新しいチーム目標を追うならやる」。結果、チーム目標ができたため、続けることとなった。自分らしく、まためんどくさいやつだなと思う。基本的に、なにか物事に取り組むときにはその意味から考える。意味がないと思う物事に全く興味が湧かない性質なのだ。


余談だが、全く別件でとあるレースの運営を長年続けている方にその理由を聞くと、「単純に続けたいから。続けることでなにかあるかもしれん(なにもないかもしれんけど)。ブームが去っても淡々と続けたい」等と仰っており、なるほどなと思った次第である。私は人生の「遊び」を軽視しすぎているのかもしれない。


なにはともあれ、新チームの目標は、「全日本予選会出場」に決まった。ただ、部員全員が賛同したわけではない。この部活に所属する意味も1人ひとり違っている。それが、他大学の部活とは決定的に違う。だが、それでいい、いや、それがいい。


人生、キャリア、多くの岐路を迎える20代後半。活動を始めた当初から、家庭内でも仕事でも大きく立場を変えた者もいる。背負う物の重さに潰されかけるかもしれない。だが、私たちはあくまで楽しむためにやっている。そこはぶれない、ぶらさない。新しい目標についても全員で追う必要はない。あくまで主将の私が全責任を負う。責任といってもなにをするでもないのだが。

こんなチームではあるが、次年度数名の引退、休部が決まっており、まずは8名長距離部員を揃えないと始まらない。それっぽいことを書きながら、部としては背水の陣の状況である。それはそれでおもしろい。ついでに身内遊びから脱却して思いもよらないところからメンバーが加入したり、もっと長距離以外の部員も増えたらいいなと思っている今日この頃である。


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《2022年1~6月 新体制》

主将:山口

副将:村上

主務:木下

副務:藤本

駅伝主務:藤本

サポート:駒井

会計:駒井

広報:阿賀、村上

新歓:村上、有山

記録管理:阿賀

合宿:有山

宴会:南


コーチ:中村(ヘッドコーチ)、粟田


《チーム目標》

全日本予選会出場

→記録審査12位相当


《達成プロセス》

・8人の合計4時間18分00秒

・10000m32分30秒を8人揃える!


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旧年中は大変お世話になりありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


主将 山口雄也

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