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"壁"にぶつかっていると感じる全てのランナーに告ぐ。

oujtfkansai

自己評価を低めにつけるのは

謙虚ではなく、傷つきたくないだけ。

~もうすぐ世間は人事考課~

どうも、副将です。


怪我が長引き走れないので、

ブログを通して平均タイム底上げに

貢献したいと思い、このテーマを取り上げます。


あんまりキレイな日本語じゃないので

なんとなくニュアンス読み取って。笑



まず、「壁」というと…


①物理的な境界

②外と中(他人と自分)を隔てる概念

③乗り越えるべきもの、精神的障壁 …etc


ここでいう壁は、③。



▼100m9秒台の壁


1998年に、伊東浩司選手が

1.9mの追い風にも恵まれ、10秒00を記録。


その後、

2001年には朝原宣治選手が10秒02(+2.0)、

2003年には末續慎吾選手が10秒03(+1.8)を

マークするも、その後10年間は10秒05を切る選手すら現れなかった(はず)。


それが、ここ数年で現役選手が

9秒97、98、98、10秒00、03をだすなど、

まさに記録ラッシュともいえる状況に。


もう少し細かく見ると、

2013年、当時高校生の桐生祥秀選手が

10秒01(+0.9)を記録。

2016年に再び10秒01(+1.8)。

その翌年に、桐生選手が9秒98(+1.8)を

マークしたのは、記憶に新しい。


そして同年、翌年に山縣選手が

10秒00を2度、10秒01を1度マークすると、

2019年にはサニブラウン選手、小池選手が

9秒97、9秒98をマーク。



▼なぜこれほどタイムがインフレしたのか


正直、私は紹介した4選手に力の差は

それほどないと思っている。(※)

※個人的にはサニブラウン選手が1つ

抜けてると思うが、話がかなり脱線するので割愛


そして、桐生選手以外の3選手の記録は、

全て1m以内の追い風下の記録だったので、

+1.5~2.0の「神風」が吹いていたら

どうなっていたかと考えざるを得ない。


…というのが世間大多数の見方かと思うが、

そもそも桐生選手が9秒98、

もっというと高校時代に10秒01をマークしていなければ、

複数選手が10秒00以内で

走る状況にすらならなかったのではないか。


ここに、先ほど述べた「壁」というファクターが大いに関係してくると考える。



▼9秒台を出すのに必要な要素


きっと20世紀の頃から

日本中の多くのスプリンターが、

「日本で一番始めに9秒台で走るのは自分だ」と思い練習に打ち込んできたはず。


それを成し得なかったのは、


A)単にそれだけの実力が足りなかった

B)9秒台をだすというイメージができてない、自分が走っている絵が描けていない

C)9秒台に固執しすぎて、自分のパフォーマンスを発揮できてなかった

D)技術の進歩


これらのどれか、ないし複数が影響していたと考えている。

そして、私がさっきから「壁」と表現しているのはBとC。


桐生選手の走りにより、他の選手にとってB、Cの壁がなくなり、いい意味で伸び伸びと走れるようになったことが、これほどの記録ラッシュとなった原因と考えている。


「なんだ精神的なものかよ」という声が聞こえてきそうだが、これってかなり重要ではないだろうか。


実際に、桐生選手が10秒01をひっさげながらも

しばらく日本選手権で勝ちきれなかったのは、

きっとCに近い壁があったのではないかと。(優勝への思いが強すぎて、誰かに並ばれたときに走りが固まっていたからではないか。事実桐生選手の負けレースは、最後にフォームが固まる傾向にある)


※このままマラソンの話もしたかったけどこちらも長すぎるので割愛



▼自分が走れていた時期(プチ自慢)


ここからは自分語りで恐縮だが、自分はあまり壁を感じたことがない。というより意識しないようにしている。


5000mは、高3のインターハイ大阪予選で3位入賞、当時のベストを13秒更新。持ちタイムでは12番目くらいであったので、大躍進といえる。また、大学で4年ぶりに14分台を出したときも、当時の大学ベストは15.20ぐらいだったはず。


1500mについても、予選組5着持ちタイム最下位からの決勝6位入賞。3分台を持っているが、セカンドベストは未だに4分02秒台(さすがに更新したい)


10000m、30分29秒92を出した際の当時のベストも31分23秒ほどだったと記憶している。



▼走れていた原因(精神面)


大事な場面で実力以上の結果を出すことに自信はあるが、これらを達成したときのメンタルは以下のどっちかであったように思う。


・根拠はないけど絶対いけると確信していた

・絶対いけるはずないから、とりあえず最大限やってみようと思っていた


要は、自信があるときと自信がないとき。


一見矛盾しているようだが、これらがどっちつかずのときは結果もどっちつかずになる傾向にある。共通項は、自分のそのときできることのみに焦点をあてて余計なことは考えないという精神状態。逆に、最後の駅伝は自分にプレッシャーかけすぎて、走りがからまわったのだろうなと思う。(ヤスオにしかわからない)



▼総論


壁を壁と思うからぶつかるのであって、はじめからそこに壁なんてないことがほとんどではないか。

いかに精神的な要素を捨て去り、自身のの走りに集中できるかというのは、ある種の職人技とも言える。


もちろん、この記事を見ただけでいきなり人の気持ちの持ちようが変わるはずがない。成功者の戯言という声もあるだろう。それはそれでそうかと思うし否定はしない。(僕が成功者か否かという議論は置いておいて。)


精神的なものは、人に何を言われても変わらないし、自分で気づかなければ変わらないし変わる必要もない。誰かの何かの参考になれば嬉しい。



…と締めるのはあまりに乱暴な気がするので、どうしても壁を壁と感じてしまうなら、そう感じない工夫もできるとだけ伝えておく。


壁に正面からぶつかって壊す、乗り越えるのではなく、自分の得意な場所にドアを設置して楽に先に進むという発想をしてしまえばいいのではないか。


例えば、5000m14分台の壁は、

1km3分という数字があるから難しく見えるが、

ラスト1周で10秒稼げるなら

4000m通過は12分10秒でもいい。

ラストは自信なくても前半飛ばせるなら、

5分48秒ぐらいでいって貯金を作ればいい。


真っ正面から3分で押していくのは、

イーブンが得意な選手の戦法でしかない。

誰がそれが省エネで1番の正攻法と決めたんだという話。



次は、②の壁について持論を展開しようかなと思うけど、敵が増えそうなのでやめとくかも。

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