副将です。最高の自分語りを披露します。
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1つのレースのなかに、様々な人間がいる。「勝つために走る人」「自己最高のパフォーマンスを目指す人」「練習がてら走る人」「シンプルに楽しんでいる人」等。もちろんレースによって目的は違うが、私の場合は総じて「勝つために走る」ことが多い。
こんな感覚の人間なので、記録会ならともかく、選手権やインカレ、インターハイ等の「勝ち上がる」ための大会で勝ちにいかない人の気持ちがわからない。せっかくなら勝負かけた方がおもしろくねぇ?と、最近まで思っていた。
なんせ、勝つために投げ棄てたレースもあるほどである。高2の大阪ユース(学年別)、3位に入れば近畿大会が決まるレースで、3位争いからこぼれたときにぷっつりやる気がなくなった。適当に流していたが、翌日には別の種目を控えていたので、疲れたくなくてラスト1000mでやめた。顧問に怒られたけど、「次の日決勝いくんで。」で押しきって、なんとか決勝には駒を進めた(ただ結果は確か10位くらい。笑)
思えば大学の対校戦でもラスト1kmか2kmで50秒くらい離れたことあったな。
しかし、高校最後のインターハイは、近畿地区予選に出場したものの、全国を目指す腹づもりなんて端からなかった。ぶっちゃけ近畿地区予選進出を目標にしていたので、「出ただけで満足」していた自分がいた。結果、思いの外巧くレースを運べて、まぁまぁ惜しいところで決勝を逃したが、そんなに悔しくなかった。
結局自分は、自分が勝てると思える相手としか勝負していないのではないだろうか。そんな疑問が沸々とわいてきた。少しだけ背伸びするところはあり、フィフティーフィフティーなら勝負に出れる方だと思う、だけど9割手の届かないようなところには手を出さないし、勝負に出て劣勢を自覚すると、結構諦めも早い。
振り返れば、人生を通してそんな感じだったかもしれない。高校受験の際は親と先生に猛烈に止められたため、泣く泣く志望校を1つ落としたが、大学受験では端から旧帝大なんて視野になかったし、資格勉強するときもそんな感じでとれそうなやつにしか手を出さない。たまに落ちるけどまぁ2回も受けたら受かる。そりゃ失敗しないわけである…(まぁうん、ファーストキャリアだけはしくったかな 笑)
陸上のレースの話に戻ると、確かに持ちタイムが同等、やや上の選手とは互角以上に戦えるが、格上の選手とは最初から勝負していないことが多いかも。記録会でも30分台のペースには端からつかないし。要は、できないかもしれないことを「やってやる」というチャレンジングな姿勢、気概に欠けている。これがすごく自分の弱みじゃないかな、と今さらになって思い始めた28歳の秋。
それをできるチームメイトがいる。できるどころか、彼らが私の想像を越えるほどの結果を出してしまうこともある。自分にないものをもつ彼らがときに眩しく見えるのは、きっと気のせいではないだろう。
そんな勇気がでないかもしれないけど、どこかで思いきったレースしてみたいな、なんて思う今日この頃である。
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