数年前の話。私は闘病生活において、約半年間、生活のほとんどをベットの上で過ごしていた時期があった。当初、重篤な感染病の疑いもあり、一時期は隔離された病棟で入院をしていた。
病院特有のエタノール臭、慌ただしい深夜のナースコール、年季の入った病室のカーテンとそこから見える近所の工事現場の風景、泣いている家族の横顔など、今でも鮮明に覚えている。これまで幾度も挫折は経験しているが、流石にその時は心が折れた。投薬、手術、リハビリなどにより、日常生活を取り戻し、現在は運動ができるレベルまで回復した事に関して、周囲の方に感謝してもしきれない。
また、その頃からだろうか、「命」や「死」などの言葉に敏感になってしまった。当時の反動かもしれないが、現在の生活において、不摂生を是ともしている。つまり、明日が必ず来る保障はなく、何歳になってもイマ出来る事に挑戦する考え方に至ったのである。蛇足であるが、自身の中で止める理由がない限り、喫煙もランニングも続ける。そもそも表裏一体にする整理が自身の中に存在しないのである。
少し前置きが長くなってしまったが、これだけは言わせてほしい。
若者よ。「命」だけは大切にしてほしい!
おわり
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